年令別管理の仕方

* 乳児期 0ヶ月〜3ヶ月 *

*気質は遺伝的に持っている気質と、生後12週齢までの環境によって 影響を受ける 「後刷り」 と
 言われる気質との、相互作用によって形成され、それが その子の基本的な気質となります

*乳児期の間は、犬とも人とも密接な関わりを持つように 育てられなくてはいけません この時期に
 人と接しなかったり、ケージに閉じこめられたままだったり、生後4週齢頃の早い時期に、母親から
 引き離されたり、こわい経験や淋しい思いをすると 健全な性格形成が出来ず、知らない人に会うと
 尾を巻いたり、怖がって直ぐに隠れたり、むやみに吠えたり、ウーッと威嚇するような、ゴールデンと
 して好ましくない気質になります。 それは売り手側よりも、むしろ新しいオーナーにとって困ることに
 なります。 ですから、最低でも12週齢まで待って、子犬をブリーダーから貰い受けるべきです。

*生後12週齢までは、ブリーダーの処で、母親や兄弟姉妹たちと一緒に 心身共に健康に育つよう
 大切に管理され、伸び伸びと育っているはずです。 そしてある日、母親や兄弟姉妹たちから 引き
 離されて新しい家族の元へ連れて行かれます。 最初は はしゃいでいても、しばらくすると 「不安」
 になります。 子犬が来たその日から 『 安心感 』 を与えることを 念頭におき、信頼関係を増して
 ゆくことが大切です。 2〜3日で新しい環境になれますから、愛情と信頼を基本に多くの経験をさせ
 人間社会にうまく適応するマナーを身につけさせて下さい。

*子犬の1ヶ月は 人間の子供の約1年と考えると、精神的な発達や 運動量を考えるときの 目安に
 なります。

*生後3ヶ月は (3歳児) 程度ですから、家の中や庭先で 自由に遊ぶくらいが適当です。 けが等を
 防ぐために、滑りやすい処や段差のあるところでは 遊ばせないでください。 嬉しがって飛びつき
 ますが 「ジャンプ」 は本人の後脚のためにも、お客様の衣服を汚さないためにも 止めさせましょう。
 「タグウォー」という 紐やタオルなどを 引っ張って遊ぶのも歯列を痛める恐れがありますから、程々
 にしましょう。 ボール投げもまだ本気で遠くに投げて持って来いをさせる時期ではありません。

*午前中の柔らかな日差しで日光浴をすることは、健康な骨の発育と 皮膚の清浄には、欠かせない
 大切な要素です。 日差しが強くなると紫外線が増えますので、夏の早朝や冬の午前中、日差しが
 柔らかい頃を見計らって日光浴を毎日の日課にしてください。

*食事は良質のドッグフード (子犬用) を一日に3〜4回与えて下さい。 新鮮な水は何時でも飲める
 ようにしておきましょう

* 幼年期 3ヶ月〜6ヶ月 *

*環境学習など、自宅以外で様々な学習をする時期です。 予防接種が2回終わったら広場や公園
 駅前など 人通りの多い場所に連れて行って 少しずつ色々な経験をさせて下さい。

*自由運動が基本です。 他の犬と走り回って遊ぶ機会がない仔犬は、ボール投げなどを少しずつ
 始めて、自由に走り回る力を養い、全身の骨や筋肉が正常に発育するように 配慮しましょう。
 犬には脚が四本ありますので、生後3〜4週齢で立って歩き始めます。 人間の幼児のように 立つ
 ことに時間を要しませんが、脚の骨や筋肉の発達が未熟であることには、変わりありません。
 上手に歩いたり走ったり、走りながら曲がったりすることが出来るようになるには時間がかかります。
 段差のある場所や 滑りやすい所で はしゃぎすぎると、思わぬ方向に脚が滑ったり、脱臼をしたり、
 関節炎になったり、腱を痛めたり、ひどいときにはクセになって、幾度となく再発したりします。

*遊ばせる場所や遊ばせ方、運動する量などに十分注意をして、やり過ぎないように気をつけましょう
*何十回もボール投げをするなど、あまり極端な運動は逆効果になります
*けがを防ぐために、家具の上や車の中から飛び降りさせることは避けて下さい
*時期的な問題もありますが、この頃に泳ぎを覚えるのが、よいタイミングでしょう。
 最初は足がつかるくらいの処で自由に遊ばせていても、足がぬれるのを嫌がらない子は、直ぐに
 泳げるようになります
*よその犬と遊ぶときは、必ず監視して下さい。 むやみに突進して、よその犬に体当たりをしたり、
 嫌がられることを しつこくしてウーと言われたり、かみつかれたりするのは、好ましい経験ではない
 でしょう。 でも、よその犬と上手く遊べないのも問題です。 安全な大人の犬に 『正しい犬の作法』
 を教わり、仲間として受け入れられて 仲良く遊べるようにしましょう。

*食事は1日3回ですが、さっさと食べなかったり、食べ残したりし始めたら朝夕の2回にします。

* 少年期 6ヶ月〜10ヶ月 *

*気質が安定し自我も芽生えてきますので、毅然とした態度で接しましょう

*自由に走り回れる野原などで 思う存分、全速力で 『ギャロップ』 させて下さい。 競走馬のように
 頭、首、背、尻が波打つように、おもいっきり手足を伸ばして走る姿は、本人も見ている方も とても
 気持ちが良いものです。 背筋を強くして 美しい背線を形成し、身体中の筋肉を正常に発達させま
 すから、自然に美しいトロットの歩様が出来上がります。 やはり、自由運動が基本ですから自由に
 遊ぶ時間は必要です。

*食事は1日2回、体の出来上がり具合を見ながら、だんだんに食事の量を増やしていきましょう。

* 青年期 10ヶ月〜7才 *

*心身共に成人に達するのは 牡犬3才、牝犬2才頃です。 その年齢を過ぎると、一段と 「 穏和で
 賢い 」 本物のゴールデンらしくなります。

*生涯の中で一番活動できる時期です。 食事と運動を充実させ、スポーツマンらしい身体を保たなく
 てはなりません。 ハードトレーニングも難なくこなせる時代です。 基本はやはり自由運動です。
 走り回れる場所を確保しておきましょう。 環境学習できていますから、銀行や郵便局など、日常の
 お出かけにお伴させたり、旅行などの遠出にも どんどん連れて行きましょう。 周囲の人たちの素適
 な反応に、きっと楽しみが倍増されること請け合いです。

*自転車やバイクでスピードを出して、ギャロップ運動だけをさせるのは絶対にいけません。

*食事は良質の成犬用ドッグフードを 160g〜200g (個体差があります)程度を、朝夕与えます。
 肥満防止にもなるヨーロピアンスタイルの食事をご紹介しましょう: 季節の野菜 (芋類、キャベツ、
 レタス、にんじん、かぼちゃ、など) を やや硬めにボイルします。 ボイルした トリ肉(もも/むね)。
 果物(リンゴ、バナナ、なし等、なんでも) ドライドッグフード70g〜90gを一緒に食器に入れます。
 ボリュームたっぷりで、低カロリーの食事が出来上がります。 (注) タマネギ、らっきょ、にんにく、
 きのこ類のすべて はダメです。 中毒症状を起こしますから絶対にあげないでください。
 100%手作りで 栄養のバランスを取るのは非常に難しいので ドッグフードを使うのが、簡単です。

* 壮年期 7才〜10才 *

*歳はとっても足腰を鍛えておかなくては「立派なゴールデン」とは言えません。 ほとんど自由運動
 と散歩が中心ですが、3〜4km歩くのは平気です。 自転車やハードトレーニングは止めた方がよい
 でしょう。 水泳はまだ出来ます。

*ボール投げなどは子供の遊びとばかりに知らん顔されます。 社会生活全般に通じ、マナーも身に
 ついていますので、一日中 家でゴロゴロさせないように、何処にでも連れて行きましょう。

*食事は成犬用の低カロリーか、上質のシニアのドッグフードですが、それ以外の物を与えるときは
 塩分や糖分に気をつけましょう。 最近は犬の成人病が増えています。 予防のために太らないよう
 に気をつけて、ベストコンディションを保つよう心がけましょう。

* 老年期 10才から *

*短時間の適度な運動を心がけ、ちょっとした外出にも連れて出ると、気分転換にもなります。
 ボールをジャンプして取るような過激な運動や自転車などは 脚腰を痛めますし、本人も望みません

*太り気味だと 脚や心臓に負担が掛かりますから、食事と運動量を気に掛けて下さい。

*食事は質の高いシニア用のドッグフードが基本 良質のシニアフードには必須ビタミン、ミネラルが
 高いレベルで添加されており さらに最近では関節などに有効な成分コンドロイチンやグルコサミン
 を配合してあり 消化吸収されやすく、カロリーも抑えてあります。