ゴールデン・レトリバー という犬種について
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1) 起源と歴史
は、ファンシャーにはなじみ深い館ですが、そこ
ゴールデン・レトリバーは スコットランドで生まれました。 ツイードマス卿という名前で知られている ダッドリー・マーシバンク伯爵の領地 インバーネス地区にある 狩猟用の館 ”グイサカン・ハウス” は狩猟シーズンに滞在するだけでなく、馬の繁殖や猟犬の改良や繁殖も盛んに行われていたようです。
1860年頃、鳥猟用として 『 合図に従って、打ち落とした獲物を持って返ってくるのに適した犬 』 を 伯爵が、犬種改良を重ねて作り出したのがゴールデン・レトリバーの原点となっています。

   * 人間に従順でしつけやすい 【イエロー・レトリバー】 を基本にして
   * 狩猟用の体躯と能力を取り入れるために 【アイリッシュ・セター】
   * 優れた嗅覚を取り入れるために 【ブラッド・ハウンド】
   * 防水性と密度のあるコートを持たせるために 【ウォーター・スパニエル】

これらの犬種の特性を取り込み、役目を正確に果たすように 何世代にも渡って、品種改良(異種間交配)を重ねた結果、ゴールデン・レトリバーという 【新たな犬種】 を確立させました。

20世紀に入り、1908年〜1909年頃、英国のハートコートという人が 初めてゴールデンをドッグショーに出陳しましたが、当時はまだ ゴールデンという犬種は認められておらず、単にレトリバー犬の一種として取り扱われています。

1913年に、英国のケネルクラブを設立した チャールズウォース婦人 の活躍で、ゴールデン・レトリバークラブの原型もでき、ドッグショーでも、ゴールデン 又は イエロー・レトリバー という新種として取り扱われ始めました。

1933年、米国の マゴフィン大佐 という人が、ゴールデンの最初のチャンピオン犬を AKC に登録し、趣味の 「鳥猟に使用するための犬」 の繁殖を目的としたケネルを設立しました。 手持ちのゴールデンに英国から取り寄せた牡を交配し、米国やカナダのショーで 何世代も栄冠を手にするような ゴールデンを作りました。

1984年に日本のショーリングに登場し、その表情と性質により 急激に人気犬種になっていきました。


2) 水鳥猟で活躍します

ゴールデン・レトリバーは、ハンターが撃ち落とした獲物を持って返ってくる役目の犬種で 『 口に物をくわえて運ぶ 』 本能的な欲求がありますから 『持来』性能に優れた犬種です。 合図に忠実に従い 敏速に行動するよう訓練され 猟犬として何時間も猟場で活動したり、水草のはびこる水場を遠くまで泳いで 獲物を持ち帰ります。

水鳥の 【かいつぶり】や 【かも】は、ハト位からアヒル位の大きさの鳥です。 米国やカナダでは、高地の鳥猟にも使われ、ニワトリ位の大きさの 【キジ】猟をします。 ゴールデンの頭部の大きさ、口や下あごの厚みや強さを考えるときには、くわえて運ぶ鳥の大きさや重さを想像してみて下さい。 獲物が死んでいるとは限りません。 気絶していて息を吹き返したり、軽傷だったりした場合には、羽をバタバタさせて、逃げようともがくこともあるでしょう。 それでも、無傷のまま持ちかえるためには、正しい頭部の造りが要求されます。

ハンターと共に一日中、鳥猟をするのですから、ワンワン吠え続けたり、勝手に走り回ったりすることは、許されません。 吠えないことや、合図や指示をよく理解して従うことが要求されます。 猟場は運動場のように 整地された地面ではなく、ぬかるみや雑草、灌木や小川など様々な障害物があります。 猟場を安全に、効率よく仕事をこなすためには、状況判断能力が要求されます。

一日中、猟場で泳いだり走り回るための消費エネルギーは、最小限でなくてはなりません。 そのために、バランスやプロポーションが良く、たくましく活発で、足腰が丈夫で、健全な体躯構造が、基本的に大切ですが、前後の脚の角度のバランスがとれていて、流れるように滑らかに動けることが大切です。 脚の角度がアンバランスで 脚が十分に伸びなかったり、背中のラインが上下に揺れたり、 ボディがゆさゆさ揺れたり、真っ直ぐに走れなかったりすると、余分なエネルギーを消耗して直ぐに疲れてしまい、一日中仕事をする犬種としてふさわしくありません。


3) 優しく友好的で知的な個性をしています

『信頼できる個性』や『飼い主と共に働くのを喜びとする性格』が必要とされます。 防衛的であったり、敵対的であったりは決してありません。 ゴールデン・レトリバーは可愛らしく訓練しやすい犬種です。

ハンターの最良のパートナーであるためには、信頼関係が築けて、一緒に仕事をすることを喜びとする ようでなくてはなりません。 他のハンターや彼らの犬たちと 一緒に猟場に出かけることもあるのですから、他の人や他の犬とも すぐに仲良くできなくてはいけません。 シャイであったり、攻撃的であったりすると、パートナーとして ハンターのお供をすることはできません。

賢い、穏和、知的、親しげ、確実、などの言い方でゴールデンを表現しますが、まさにその通りで 親しみのある表情と気迫、活発さと自信を兼ね備えた個性をしています。 忍耐強く感受性が細やかで、しかも楽天的です。 ゴールデンを理解しようとすると、この気質の部分が最も重要な要素となります。

人間好きで優しく、しとやかな性格が素晴らしく、理想的な家庭犬です。 人に危害を加えるなどの攻撃性はありません。 凶暴で不当に臆病さを見せたり、神経質なのはゴールデンらしくありません。 家族と一緒に行動できるのを喜び、孤独が嫌いな犬種です。 ゴールデンは外で一人で寂しく暮らす『番犬タイプ』 の犬種ではなく、家族と一緒に暮らす 『コンパニオン・アニマル』 です。


4) 犬種の印象

犬種の印象のほとんどは、頭部や顔の表情で感じられるもので、ゴールデンは優しく、穏やかな印象をしています。 ゴールデンは その素晴らしく発達した脳を包み込むための、大きな頭部と、大きな水鳥を運ぶ必要性から、強い筋肉で支えられたたくましい下あごをしています。 ですから、ボディに比較して頭が大きく感じられます。 ゴールデンの可愛い顔は、柔らかい目の表情によるものです。 目が大きすぎたり、目が細すぎたり、目尻がつり上がっていたり、三角目だったりすると、私達の心を溶かしてしまうような 典型的なゴールデンの愛らしい表情は失われて、ただ 『大きくて怖い』 感じの犬になります。


5) サイズ

        《牡》体高 56〜61cm 体重 29.5〜34kg
        《牝》体高 51〜56cm 体重 25〜29.5kg

ハンターが水鳥猟に出かけるとき、ゴールデンも一緒に小舟に乗ってお伴をします。 ゴールデンは、ハンターが撃ち落とした獲物を捕るために、小舟から水に飛び込み、獲物をくわえて、泳いで戻ってきます。 ハンターは獲物を受け取り、ゴールデンを小舟に引き上げます。 日が暮れるまでの間、一日に何度も それを繰り返して 猟を続けます。 ですから、ゴールデンは、「ハンターが小舟に抱え上げられる位の大きさ/重さ」 が適したサイズだと言えます。


6) 密度のある防水性の高いコートをしています

冬でも、猟場で泳いで獲物を捕りに行く役目を果たすために、ダブルコートといって 密集した羽毛のようなアンダーコートと、美しい色と艶のトップコートの二種類のコートで被われています。 アンダーコートは密度が高く、水鳥の羽毛と同じように水をはじく役目と、保温のための下着の役目をしますので、暑い夏には抜けてしまい、寒い冬には また密生して体温調節をします。 トップコートは 肩先や腰の毛が少々ウェーブしていることもありますが、ほぼ直毛で、ボディに添って流れています。 コートの質はレーヨン(化繊)の糸のような毛質で、シルクや木綿のようではありません。 ゴールデンのコートは、長さより密度の方が重要です。 また、別の犬種のように毛量が多過ぎたり、簡単に水を含んでしまうようなコートは、仕事の妨げになりますから、ゴールデンに適当だとは言えません。


7) 毛の色

金色の全ての明度の範囲です。 明るいクリーム色から暗い赤金までの 多彩な色合いで、鮮やかな光沢のあるゴールドです。 ゴールデン・レトリバーですから、どの明度であっても金色です。 脚の後ろ側、腹部、尾の下側に、ボディカラーより明るめの飾り毛があり、その色のコントラストが ゴールデンをより一層 美しく見せます。
子犬のコートの色は3〜4才になるまでの間に、それぞれの段階ごとの美しさを見せながら、だんだん濃くなります。 濃い色の子犬が、成犬になるに連れて 明るめの色になっていくことはありません。 年をとるに連れて、顔やボディに白毛が増えて、白っぽいゴールデンになっていくことはあります。
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